ある夫婦はガン保険を入れて3種類の保険に別々に入って、月々2万5000円の保険料。
ある50代のサラリーマンは入院保障2つと終身保険で月々2万6000円。
60代男性は毎月5万円くらい。
生命保険料の平均は、一世帯あたり月額平均3万7833円。(生命保険文化センター調べ)
ある家庭では、御主人が転職し、収入が減ったため、高い保険料が家計の負担になっている。
この家庭が加入している保険は、
で、月々の保険料の合計は3万3000円になる。
ある休日、この家庭の主人と妻は買い物のついでに「保険見直し本舗」に立ち寄る。
「保険見直し本舗」は保険のプロが無料で見直し相談に乗ってくれる代理店。
契約生命保険は30社。
この家庭は死亡保証の金額は変えず、余分な特約は見直すことに。
すると、3万3000円の保険料が2万1144円に。毎月1万円安くなる!大きい。
ある銀行の調査では、生命保険を見直したいという答えがおよそ64.7%に。
セレブの保険料
デビッド・ベッカム : 56億円
ジェニファー・ロペス:640億円
マライア・キャリー :800億円
生命保険は日本の全世帯の9割が加入し、市場規模は年間40兆円。
生命保険会社の数は47社。
そんな鎖国的な業界に新たに参入したのが「ライフネット生命」。
「ライフネット生命」はインターネットを武器に保険料を半額にしてみせた。
開業3年で加入7万件。
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戦後50年間、日本の生命保険は大蔵省の行政指導の元にあった。
旧保険業法に沿って各社から販売される保険は、内容も値段も一緒だった。
しかし、1990年代、金融の自由化にともない、生命保険も独自の商品を好きな値段で売ることができるように。
すると、生保各社から多種多様な保険が発売され、さらに「三大疾病」など様々な特約も加わり、生命保険はより複雑になっていった。
だから、多くの人は自分が加入している生命保険についてちゃんと分かっていない。難しいと感じている。
しかし、「ライフネット生命」は分かりやすく保険を説明する。
「ライフネット生命」が扱っているのは、「死亡保険」「医療保険」「就業不能保険(働けなくなった場合の保険)」の3種類だけでシンプル。
たとえば、死亡保険。30歳男性、死亡保障3000万円で10年定期を選ぶと3484円。
国内の大手生保と比べると約半額に。
A社:6605円
B社:7410円
C社:6210円
D社:5070円
E社:5970円
「ライフネット生命」の本社は東京千代田区にある。といっても、支社はない。社屋はここ1つだけ。
生命保険の市場規模は約40兆円と巨大だが、新規参入の難しい世界。
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一番分かりやすいのが医療保険。
病気になったら入院して1日1万円を支払われる医療保険の場合、どんな病気になるか分からないので、保障範囲が広くなっている。
でも、ガンだけで保障すると、「ガンになったら1日1万円払いますよ」これはすごく安くなる。
なぜ、安くなるといえば、普通の病院を想像してもらえばいいが、100人の入院患者の中にガンで入院している患者は何人いるのか?
多分、10人もいない。
ということは、ガン保険の原価は10分の1。
保険料は数学的な確率で原価が計算されているので、実はそこの部分の限って言えば、損も得もない。
保障の範囲が広ければ高くなるし、狭ければ安くなる。
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対面販売は人件費がかさむのでかなり高い。
乱暴に言うと、生保レディのコストが保険料に上乗せされている。
ライフネットはインターネットで販売するので生保レディの人件費がなくなるので、半額にできる。
金融の自由化とインターネットの技術革新があって初めてチャレンジを可能にした。
IBMが全世界でとったアンケート「21世紀の理想の生命保険」によると、お客のニーズは「シンプルで分かりやすくて安いものを作って欲しい」というニーズが圧倒的に多い。
今までの既成の大手保険会社が間違っていたということではない。
戦後の日本の生命保険業界のやり方は間違っていなかった。
高度成長期に合っていた合理的なやり方だった。
でも金融が自由化されて、高度成長が終わったあとは、昔のような、とにかくセールスの数を増やしてたくさん売ればいいというやり方は時代に合わなくなった。時代に追い越されたんじゃないかと。
生命保険料は「純保険料」と「付加保険料」を足した金額。
実は、「純保険料」はどの保険会社もほぼ同じ。
つまり、生保レディをなくすなどして、手数料を安くすれば保険料を安くできる。
ライフネット生命の場合は、「付加保険料」がその他の経費のみで、人件費、店舗運営費、家賃等がかからないので安くなる。
<図>海外ではずっと前から自由になっている。
たとえば、アメリカのニューヨークの法律では、2011年1月からお客が保険の販売者に「あなたの手数料はいくらか?」と聞けるように、手数料を公開しなければいけないと法律が改正された。
Yes:24
No:6
Yes:21
No:9
生保レディが置いていくガムやアメは自腹。
他にもタオルとかハンカチなど身につける物などプレゼント代は年間100万円くらい。
入社したばかりだと新規の客がなかなか獲得できないので、まず自分が入って、家族に入ってもらて、親戚に入ってもらって、それが尽きちゃったらもう終わり。
Yes:7
No:23
セールス先が男性ばかりの職場だったのえ、飲み会をして欲しいという声がたくさんあった。
学生の時より生保レディの時の方が合コンに行っていた。
セールス先の会社の人と結婚した生保レディが多い。
生保レディはピーク時には今の倍近くの50万人以上の人が働いていた。
1997年4月に日産生命が倒産。
戦後はじめて生命保険会社が潰れた。
日産生命の債務超過は3029億円。
バブル期の過剰投資と緩慢経営で会社は傾き、大幅な利回りの下落が息の根を止めた。
同じ状況は他社にも。
結局、4年間で合計7社が経営破たんした。
| 債務超過額 | 受け皿会社 | ||
|---|---|---|---|
| 1997年 | 日産生命 | 3029億円 | プルデンシャル生命 |
| 1999年 | 東邦生命 | 6500億円 | AIGエジソン生命 |
| 2000年 | 第百生命 | 3177億円 | マニュライフ生命 |
| 大正生命 | 365億円 | プルデンシャル ジブラルタファイナンシャル生命 | |
| 千代田生命 | 5950億円 | AIGスター生命 | |
| 協栄生命 | 6895億円 | ジブラルタ生命 | |
| 2001年 | 東京生命 | 731億円 | T&Dファイナンシャル生命 |
生命保険会社が倒産しても、契約は他の保険会社が引き受けて、お客の契約は維持されるシステムがある。
保険契約者保護機構という政府のセイフティーネットで作られている。
日本の保険会社が破たんした時には、外資系の会社が受け皿となって、契約をきちんと守り、管理していく。
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